岸田首相の施政方針演説を聞いても明るい気持ちになれない

1月17日の通常国会で、岸田総理の施政方針演説が行われました。今年一年、どのような政策を実行していくのかを発表する場であり、とても重要なものです。岸田政権になって初めての施政方針演説でもありますから、総理も力がはいっていたのでしょう。以前行われた所信表明演説よりも随分長いものとなっていました。国民としても投資家としても非常に気になるところですので、今日はこの施政方針演説について簡単に個人的な感想を述べてみます。

首相官邸ホームページ

演説の内容

施政方針演説は大きく以下の項目について言及されました。

  • コロナ対策
  • 新しい資本主義
  • 気候変動問題
  • すべての人が生きがいを感じられる社会へ
  • 地域活性化
  • 災害対策
  • 外交・安全保障
  • 憲法改正

基本的には去年行われた所信表明演説と大きな変化はないかなという印象です。まあ、当然といえば当然かもしれませんが。新型コロナウィルスが猛威を奮っているということもあり、コロナ対策には非常に力がこもっている印象です。

やはり改革の意識はあまりない

岸田総理としてはやはり新しい資本主義が一番のポイントなのでしょう。特にこの項目には多くの時間をとっています。ただ、やはり新しい資本主義が何なのかはよくわからないという印象です。特にいつものことですが、改革という言葉はほぼありません。ほぼと言ったのは一応デジタルの分野については規制を緩和してAIや自動運転などの技術開発をしやすいようにするということは言っているからです。そういう意味では少しは具体的なことは言っているのかなとは思いますが、全般的にはやはり改革していこうという印象はありません。それよりも自由主義による弊害が現在の格差を作っており、それを変えなければならないという強い意志が伺えます。気持ちはわかりますが、やはり私はこの意見に賛成できません。日本が自由であったからこそ今の発展した社会を作ることができたと思います。それを否定するというのは正直納得できません。もちろん岸田首相もそこを否定するとは思いませんし、認識のちがいだとは思いますが、共感はできません。

リーダーの言葉にしては物足りない

今回の施政方針演説について具体性が乏しいという意見を聞きます。たしかにその印象はあります。しかし、個人的にはそれでいいと思っています。トップが何も具体的な言葉を言う必要はありません。それは各専門部署において専門家が作っていけばいいと思うからです。総理も人間ですからすべての分野に精通しているということはないでしょう。なのでリーダーとしては大きな方向性を示して我々国民をその気にさせてくれればいいのです。これから日本はこういう国になるんだ、こういうことをして強い国にしていくんだというような希望をもたせてくれるような演説をしてほしかったなと思います。そういう意味では岸田首相の演説は正直物足りなさがあります。施政方針演説を聞いても明るい未来を描くことができませんでした。本当にこれから大丈夫なのだろうか、というような不安は拭いきれません。それでは経済はうまく回っていかないでしょう。多くの国民もお金を使おうとしないでしょうし、消費も伸びないかもしれません。そうなると経済はまた停滞したままになります。そうならないような強いメッセージを岸田首相には発信してほしかったと思います。

まとめ

今回は岸田首相の施政方針演説について個人的な感想を簡単に述べてみました。以前の所信表明演説よりはいいのかなとは思いますが、物足りなさは残ります。やはりリーダーの言葉としては国民をもっとやる気にさせるような演説を聞きたかったと思います。自分たちの未来は明るいんだ、頑張れば報われるんだと思えるようになれば自然と経済成長し、日本は豊かになっていくと思います。そうすれば岸田首相の描くような分配だって可能となるでしょう。国は何も余計なことはする必要ないのです。だいたい国が主導して素晴らしい産業ができた試しがありません。最近ではジャパンディスプレイなんかもそうですが、たいてい失敗して終わります。なのでとにかく国は外交や安全保障など最低限のことだけをし、他のことは極力民間に任せるべきです。そのようなことをしている米国が世界で最も強い国であることがなりよりの証拠でしょう。岸田首相はそれをすべてではないとは思いますが否定している点で、私はあまり共感できないのです。しかし、そういうリーダーなのですからしょうがありません。なんとかして日本を成長させてほしいものです。そうなれば国民としても投資家としても非常に喜ばしいことであり、素直に私が間違っていたと認めたいと思います。