愚かな怠け者が株式投資で勝つ方法

動機は様々だと思いますが、資産をより増やしたいと皆さん思っていると思います。それには株式投資が一番いい方法だと何度も言ってきました。おそらくはだれでも実行可能で、かつ簡単な方法であると思います。そういうとなんだかうそつきだと思われそうですが、それを証明するための材料というのは結構たくさんあります。投資に関する情報に触れている人であれば一つや二つは目にしたことがあるのではないでしょうか。資産を増やす、守るということはそこまで特別な才能などは必要なく、その方法知っているかどうかということだけで変わってきます。そういうわけで今日は株式投資が簡単で、かつ誰でも資産を増やすことができる方法であるかの話をしていきたいと思います。

米国株は右肩上がりの上昇を続けている

米国株投資の話をするときによく出てくる話として、米国株はこれまでずっと右肩上がりで上昇してきているというものがあります。これは事実であり、全く正しい話です。ということは過去のいずれのタイミングで米国株を買った人も、持っているだけで資産が増え続けているということです。こういう市場で利益を出すことは非常に簡単です。ただ持っているだけでいいのですから。通常株の売買というのは買う時よりも売るときの方が難しいといいます。より高い値段で株を売りたいと誰でも思いますが、どこが高値かなんてだれにもわかりません。いつ売ろうかなんてことを考えているうちにあっという間に株が下がってしまったなんて経験は誰でも一度はあるのではないかと思います。しかし、米国株は常に上昇を続けています。もちろん短期的に見れば下落するときもありますが、長期でみれば上昇をしていますので、必ず利益を出すタイミングというのは訪れるのです。そういう意味でも米国市場というの誰でも簡単に利益を出すことができる市場なのです。

1ドルが60万ドルに?

では実際に米国に投資した場合、どのくらいの利益を上げられるのでしょうか。以下の図は1801年に株式、債券、金、現金にそれぞれ1ドル投資した場合、どのような推移をしていくのかを示したグラフです。

引用:トウシル <6>1ドルを60万ドルに変えた、資本主義 より

これを見ると明らかなように、この200年、株式はとても強い上昇を示しています。なんと1ドルが60万ドルにまで増えているのです。200年という非常に長い期間なので、一人の人間でこの上昇を実感することは無理ですが、それだけ株式には可能性が秘められているということです。その間には世界大戦や大恐慌など多くの危機的な状況も多くありましたが、それらをすべて跳ね除けています。この事実を見れば少々のインフレや外交問題であわてる必要はないと感じるのではないでしょうか。今起きてる問題と過去の問題を比べてみれば現在もそんなに悲観する必要はないのだろうと思ってしまいます。そして債券も悪くはないでしょうが、株式にはとても及びません。金はほとんど変化がなく、現金に至っては損をしてしまっています。これを見てもわかるように、株式に投資をするということはこれだけ資産を増やすことができる可能性を秘めているのです。

資本主義の魔力

ではなぜ株式がここまで上昇できるのでしょうか。それは資本主義というシステムが大きく影響しています。資本主義では基本的に人は自由に行動することができます。その中で自分の欲求を満たすためにより多くのお金を稼ごうとします。その欲求が常に新しい商品や技術を生み出し、人々を豊かにしていくのです。その循環が経済を成長させていき、結果として株価が上昇するのです。ですから、資本主義というものが正常に機能しているうちは株価が上昇していくでしょう。おそらくは自由や資本主義というものがなくなるとは考えられませんので、基本的には株価は上昇していくとみて問題ないと思っています。もし、これが崩壊するのであれば、その時はもう株式や現金などの価値はなくなっているのではないでしょうか。なので、基本的には株式への長期投資というのは資産を守るという意味において非常にいい方法なのです。

怠け者こそが勝者となるのが株式投資

では具体的に株式投資をするにはどうしたらいいのでしょうか。市場にはたくさんの株式が上場していますのでどれを買ったらいいのか迷ってしまうかもしれません。しかし、普通の人であればインデックスに投資をしておくだけでいいと思っています。有名な話ですが、プロの投資家が買った株式とサルが適当に選んだ株式のパフォーマンスを比べても大きな差がないというものがあります。結局のところ、どんなに年次報告書を調べたり、企業業績を調べたところで大きなパフォーマンスを上げることなどできないのです。たまに市場平均よりも大きな利益を上げたという話が出てきたりもしますが、それが何十年も続くということはまずありません。そんなことをするくらいなら何も考えずにインデックスに分散投資知るだけでいいのです。時間という武器を最大限に利用できる個人投資家がインデックス投資よりも利益を上げるというのはまず不可能なのですから。

まとめ

今日は株式投資がいかに優れた投資方法であるかについて述べてみました。資本主義が健全に機能しているうちは基本的に株式は上昇するはずです。特に米国については先進国の中でも人口が増えている数少ない国です。そこは日本やヨーロッパなどとは大きく違います。そして世界最先端の技術を持った企業もたくさんあり、常にイノベーションが起こっています。そういう意味でもこれからも短期的には下落することはあると思いますが、長期的にはこれからも株価は上昇していくでしょう。そういう市場のインデックスに投資するだけで、大きく資産を増やすことができるのです。勤勉で優秀な人間よりも愚かな怠け者の方がよい成績を出すことができるという意味では、株式投資というのは非常に珍しいものだと思います。