新型コロナの再拡大による行動制限はするべきではない

新型コロナの感染が再拡大する中で、また行動規制の話が出てきています。正直またかといった印象で、うんざりしています。諸外国ではすでにウィズコロナに向かって動き出しているというのにいまだに行動制限をしようという日本の姿勢には本当に疑問を感じます。これでは経済の回復など見込めるわけもなく、株価の上昇もあり得ないでしょう。そういうわけで今日は新型コロナの再流行について考えていきます。

コロナの感染が再拡大

最近、日本では新型コロナの感染が再拡大しています。23日には感染者の数が初めて20万人を超えるなどかつてないほどに感染が広がっている現状があります。

国内の新型コロナウイルス感染者は23日、全都道府県と空港検疫などで20万975人確認され、初めて20万人を超えた。4日連続で過去最多を更新し、第6波のピークの約2倍に達した。前週の同じ曜日の1・8倍で、引き続き第7波の増加スピードは速い。

引用:yahooより

このように感染者の急拡大により、再び医療現場は大混乱となっているようです。各地の発熱外来は多くの患者であふれかえり、多くの人が自宅療養や自宅待機を強いられる状況となっています。

再び行動制限をかけようという動きが出てくる

このため政府やまた行動規制をかけようという動きが出てきていますが、正直言って私は反対です。これまでもそうでしたが行動規制をかけたことによって感染が防げるのか問うことが非常に疑問が残ります。そもそも行動規制をかけたからといって完全に国民の行動を制限するということはできません。飲食等一部の行動を制限はできますが、それ以外の学校や会社への出勤、スーパーへの買い物など人々は感染の可能性のある行動はし続けるのです。なので正直日本でやっている行動規制というのはほとんど意味がないといっていいのではないかと思います。本気で感染を抑制しようと思うのなら例外なく人と人が接触する行動をやめさせなければ意味がないです。ですがそれは実現不可能です。そんなことをすれば社会は完全に停止してしまいますし、それこそそのことによって命を失う人が大勢出てくるでしょう。そういう意味ではただやってる感を出すだけの行動規制というのはやるべきではありません。

海外ではウィズコロナへと動き出している

諸外国ではすでにコロナが流行していたとしても社会を止めるということは行わないようになってきています。米国では6月に入国に対する制限を撤廃しています。しかし、日本ではいまだに入国時の検査等制限が多く、経済にも影響を与えているのです。少し前に観光客の受け入れを再開しましたが、非常に制限も多いためか訪日客は非常に限定的なようです。

日本政府観光局(JNTO)が20日に発表した訪日外国人客数(推計値)は12万400人と、3カ月連続で10万人を超えたが、前の月を下回った。新型コロナ禍前の2019年との比較では95.8%減。再開した外国人観光客の受け入れも、添乗員付きパッケージツアーに限定するなど欧米に比べ旅行条件はなお厳しく、訪日へのハードルは高い。

引用:Bloombergより

このように日本は世界の中でも異常といっていいほどに規制が多く、経済活動の妨げになっているのです。これでは経済成長など望めるものではないでしょう。今は非常に為替が円安となっており、海外からの観光客を呼び込むには絶好のタイミングです。そういう意味でも早く規制を撤廃するべきです。このようなことを言うともっと流行が落ち着いてからだという人がいるかもしれませんが、流行している時だからこそ国境は開放するべきです。なぜならすでに国内で感染が流行しているのだから、今更外からの侵入を気にする必要はないということです。これが逆だった場合、国内にまだウィルスが持ち込まれておらず、海外で流行しているというのであれば入国規制をする意味もあるでしょう。しかし、ここまで流行しているのであれば今更規制する意味など全くないといっていいと思います。むしろ開けたところで海外の人の方が心配してこないとなる可能性の方が高いのではないでしょうか。そういう意味でも流行している時だからこそ入国規制などはするべきではないですし、国内に関しても中途半端な規制をするくらいなら何もしない方がいいと思います。

まとめ

今日はコロナ感染再拡大を受けた行動規制について考えてみました。コロナが風邪だとか、たいしたことないとは言いません。それは違うと思います。後遺症で苦しんでいる人は大勢いますし、医療現場も大混乱しています。そういう意味ではきちんと感染対策はする必要はありますし、医療現場へのいろいろな支援は必要でしょう。それと行動制限の是非というのは別問題だということです。もし、本当に効果があるのであればやってもいいかもしれませんが、やったところで意味がないのであればやらない方がいいでしょう。意味のないことをしたうえで経済にまでダメージを与えるようなことをしてはいけません。きちんと経済を回し、社会活動を止めないようにすべきです。そのうえで感染対策をしっかりして、ワクチン等で重症化予防をするというのが現実的な対応でしょう。そういう意味では今更ワクチンの接種について動き出した政府の動きというのはあまりにも遅いといった印象です。もっと先手先手で行動すべきです。とにかく、今更効果のはっきりしない行動制限というのには大反対ですし、やるべきではありません。