ようやく海外観光客の受け入れを再開。しかし、そのハードルは高すぎる。

今月10日より日本でも外国人観光客の受け入れがようやく再開されることになりました。当初は団体旅行客など非常に限定された形での再開となるようです。そのため旅行者からはあまり評判は良くないようで、しばらくはあまり期待できないのかもしれません。そういうわけで今日は日本でもようやく再開された観光客の受け入れについてみていきます。

ようやく日本でも海外からの観光客の受け入れを再開

今月の10日から政府は海外の観光客の一部受け入れを再開しました。当初は完全にフリーでの再開ではなく、ツアーなどの団体客など管理しやすい形での観光から再開するようです。規制の緩和の手順としては当然かもしれませんが、これではなかなか観光ビジネスが以前のような活気あるものとなるのはまだまだ先でしょう。

日本が10日から外国人観光客の受け入れを2年ぶりに再開することについて、英国の旅行会社から困惑の声が出ている。新型コロナウイルス対策としてマスク着用を徹底するほか添乗員の随行やビザ(査証)の取得が必要で、「制度が複雑」との指摘が多い。欧州からの本格的なツアー再開には時間がかかりそうだ。

引用:日本経済新聞社より

このように以前は必要のなかったビザを取得しなければならないとか、マスクの着用を徹底するなど明らかに足かせになるような方法をとっており、まだまだ多くの観光客が日本を訪れるということにはなりそうにありません。先ほども言いましたが規制緩和の手順としては間違ってはいないと思います。しかし、ここまでに至るスピードが日本はあまりにも遅すぎたといわざるを得ないでしょう。G7などの諸外国ではすでにここまで厳しい規制を敷いているところというのは本当に少数です。多くの国ではすでに外国人の受け入れは進んでおり、日本はかなり遅れているといっていいでしょう。

米国はもっと先をいっている

ようやく観光客の受け入れを開始した日本ですが、米国ではもっと先に言っており、ついにはコロナの陰性証明もいらなくなったようです。

バイデン米政権は、米国への渡航者に課していた新型コロナウイルス陰性証明書の提示義務を撤廃する。搭乗前1日以内の陰性証明を求める同措置について、航空各社からは行き過ぎであり、旅客需要を損ねるとの批判が出ていた。

引用:Bloombergより

日本でもそうですが航空業界などからの反発は大きかったようです。それでも日本では世論を気にしているのだと思いますが、なかなか話が進んできませんでした。しかし、米国では経済はすでにコロナ前に戻る寸前まで来ており、日本との差は大きくなるばかりだという印象です。

もう少し大局的な視点で見てもらいたい

日本は非常に高齢化が進んでおり、そういう意味では警戒を強めなければいけないというのはわからなくもありません。しかし、いつまでもこのようなことをしていては経済がダメになってしまいます。そうなれば高齢者は守れたとしても若者が生きていけなくなってしまうでしょう。選挙も近く、なかなかこのような政策は打ちづらいのだとは思いますが、もう少し経済のことも考えてもらいたいものです。

まとめ

今日はようやく始まった外国人観光客の受け入れについてみてきました。日本はこの分野に関しては本当に遅れています。慎重に物事を運ぶ国民性というのはいいこともありますが、今回に限って言えば悪影響が大きく出ているといっていいと思います。いい加減世界の流れに逆らうようなことはせずに、経済を回すことも真剣に考えるべきです。そうでないと本当に日本は取り残されてしまうでしょう。正直選挙が終わるまでは変わらないだろうなとは思いますが、それが終わればもう世論を気にする必要はないのですから思い切った政策をしてもらいたいところです。