MMTはやはり危うい政策である

少し前にMMTというものが流行ったことがあります。中には今もMMTを主張する人もいるかと思いますが、現在は一時期よりも下火になったような印象です。個人的にはあまり納得のいくものではなかったので、賛同はしていませんでした。そして現在、ウクライナ情勢が緊迫化しており、それに伴いロシアに厳しい経済制裁が欠けられることとなりました。そのためにロシアは非常に経済的な危機に陥っていますが、それをもとにしたMMT批判というのが非常にわかりやすかったので今日はそれを紹介したいと思います。

MMTとロシア | 松本大のつぶやき | マネクリ マネックス証券のお金と投資のオウンドメディア

皆さん、MMT=現代貨幣理論って覚えてますか?ちょっと前によく聞いた、税金なんて上げるな、中央銀行がバンバンお金刷って国…

MMTとは

MMTとは「Modern Monetary Theory」の略称で「Modern Monetary Theory」の略称で、「現代金融理論」ともいいます。非常に大雑把に言うと、中央銀行がお金をドンドン刷って国債を買うことによって資金を賄おうというものです。これによって税金を上げなくても国は国債をたくさん発行して中央銀行に買わせることにより、資金を調達できるので問題がないというものです。

MMTは実行可能なのか

私がこれを見た時はさすがにおかしいのではないかと思いました。もしそれが可能であれば何も税金や保険料などというものを徴収しなくても、必要なお金はすべて中央銀行に国債を買わせて調達すればいいだけです。そうすれば税金や保険料がゼロになり国民は大喜びです。そして国も好きなことに好きなだけ投資をできるので誰も困りません。もちろんこれは極端な話で、MMT論者から言わせれば言いたいこともあるのでしょう。しかし、言っていることはこのようなことであり、とても信用できるものではありませんでした。

ロシアはなぜMMTを実行しないのか

そして今回、ウクライナ侵攻によりロシアに対して厳しい経済制裁が科されることとなりました。その結果、ロシアでは急激な物価上昇が起こり、経済も非常に悪化し始めています。当然これでは国も税を思うように徴収することができず、軍事費をはじめ予算が大幅に足りない状況に陥っていると思われます。もし、MMT理論が正しいのであればロシア政府は大量の国債を発行し、それを中央銀行に買わせることによっていくらでも資金は調達できるはずです。大量の国債発行によって得た資金で兵士に賃金を支払い、軍備を調達し、国民にだって物価上昇分を手当てすることだってできるはずです。しかし、そのようなことをロシアがやるような気配は全くありません。日に日に経済状況は厳しくなるばかりです。このような状況をみるだけでMMTというものがいかにまやかしであるかということがよく分かるのではないかと思います。

やはりMMTは危険

私は専門家ではないのでMMTの詳しい理屈はわかりません。なので反論はたくさんあるのではないかと思います。しかし、現実にロシアでそのような政策が実行されていないという事実は存在しています。もし、MMTが理論通り実行できるのであればロシアはその政策を実行しない手はないはずです。ロシアだって自国通貨のルーブルを発行しています。なのでMMTを行うことは十分可能なはずです。しかし、MMTは実行されていません。それだけでMMT理論というのは破綻しているのではないかと思います。

まとめ

今日はMMTについてみてきました。個人的にはMMTは非常に危うい政策であると思っています。とにかく国債を発行して中央銀行に買わせればよいというのはさすがにやりすぎでしょう。何事も限度というものがあります。なのでMMTにはかなり懐疑的な目を向けていましたが、ロシアがここまで経済的に危機に陥っていたとしてもMMTを実行しないところを見るとやはり問題が大きいのであろうと思います。もちろん私は専門家ではないので詳しいことはわかりません。もしかしたら日本に限ってはうまくいくのかもしれませんが、その決断には細心の注意が必要であることは間違いないと思います。少なくとも安易に導入していいものではありません。