お金の2択問題をいろいろ考えてみる。

先日楽天のトウシルを読んでいたら「10個のお金の問題、二択で考えるのはアリかナシか?」という記事を読んだ。これはお金の問題を2択のどちらを選ぶのかという問題で、著者の山崎元氏がその問いに答えるという形式だった。結構面白かったので、紹介ついでに私もその問題に答えていこうと思う。

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 2021年の年末は「二択」が特集テーマだ。投資、もう少し広くお金の問題について、二択の形式で考えてみようという趣旨だ。…

対面営業の証券会社がいいか、ネット証券がいいか?

これについては正直考えるまでもないでしょう。どう考えてもネット証券の方がいいと思います。というより対面営業のメリットが正直思いつかない。手数料も高いし、何より店舗までいかなくてはいけないというのはなかなか厳しい。特に私は田舎に住んでいるので対面営業というのは最初から選択肢にはありません。よほどの富裕層の人が株式投資だけではなく、資産運用全般から相続など人生設計すべてをお任せするようなサービスを受けるというのであればいいのかもしれませんが、今はもう対面営業の時代ではないです。

割安株投資がいいか、成長株投資がいいか?

個人的には割安株がいいと思います。これは私の投資方針としてすでに述べているので知っている方もいると思います。個人的には資産運用は資産を増やすことも大事ですが、資産を守るという意味で投資をしている部分も大きいです。成長株は大きく利益を上げられる可能性もあると思いますが、不況時などの大幅な下落というのはなかなか心臓に悪いものです。なので私は割安株投資で安定的に運用をしています。もちろんこの辺は人それぞれで、正解は一つということはありません。

S&P500に投資するのがいいか、全世界株に投資するのがいいか?

分散という意味では全世界に投資するのがいいとは思います。しかし、私は基本的には米国と日本のみに投資をしています。理由として米国は世界最大の経済大国であり、かつ最大の投資市場です。その時価総額は全世界の約半分を占めます。なので結局は世界の株式市場の動きは米国に左右されるところが大きいのです。であれば別に新興国などの株を買わなくても値動きはあまり変わらないだろうと思っています。もちろんパフォーマンスは劣る可能性もありますが、過去の実績を見れば米国は資産運用を行うのに十分なパフォーマンスを上げていますし、投資環境も十分に整備されています。そして世界最先端の企業もたくさんあるので投資先に困ることはありません。そういうわけで私は米国を中心に投資をしています。日本についてはやはり情報が一番取りやすいということが大きいです。米国の情報はインターネットを使えばいろいろ調べることはできますが、それでも日本人の私にとっては日本株の方が圧倒的に情報がとりやすいです。なのでその中から投資するに値する銘柄に投資しています。どんなに利益が上がるといわれている株や国であってもわからないものには近づかないというのが私の基本姿勢です。なので中国やインド、東南アジア諸国など成長著しい市場というのは非常に魅力的に映りますが、手を出さないようにしています。そこまでリスクを取りたくないし、必要性も感じていません。

はじめに投資する場合、iDeCoがいいか、つみたてNISAがいいか?

これについては正直私は何とも言えないというところです。そこまでこれらの制度に詳しいわけではないので。税制的にはiDecoの方が有利なような気がするのですが、投資できる金額が人によってまちまちで、一概にいいとは言えないような気がします。しかも、投資したお金は年金として受け取るまで基本的に解約ができないので、何かしらお金が必要になった場合は困ることになるかもしれません。たいしてNISAは誰でも同じ条件で利用できますし、利用できる金額もiDecoよりも多くなる場合が多いのではないでしょうか。しかも、いつでも売却ができるので万が一の時でも安心です。なので、どちらかを選べと言われればNISAの方がいいような気はします。しかし、メリットはiDecoの方が多いような気がするのでなかなか難しい問題です。

バランスファンドがいいか、ラップ運用がいいか?

私はバランスファンドのほうがいいと思います。ラップ運用のように誰かにすべてを任せるというのは抵抗があります。大事な資産ですからその運用はしっかり自分で行いたいものです。それだけ信用できる人間がいればいいのですがそのような人は普通で会うことはないでしょう。仮にそう思える人がいたとしても、その結果が必ずいいものになる補償はどこにもありません。その時に本当に自分でその結果に納得できるのであればいいかもしれませんが、私は絶対に納得できないのでラップ運用はしません。バランスファンドについてもその運用方針に納得できないのであれば当然ダメですが、基本的にはインデックスに投資するものであればいいのではないかと思います。

資金を分割して投資するのがいいか、一括投資がいいか?

私は分散するのがいいと思います。記事で山崎氏は一括の方がいいといっていますが、そのくらい自信をもって投資できるのであればそれでいいでしょう。しかし、私には何が正しいのかなんて全くわかりません。なので資金も時間もある程度分散して投資をするようにしています。その方が利益は少なくなるかもしれませんが、失敗も軽減されると思うので私には合っています。

インデックスファンドがいいか、アクティブファンドがいいか?

これは明確にインデックスファンドの方がいいと思います。これはもういろいろなところで証明されていることですが、アクティブファンドがインデックスファンドに勝てる確率は非常に低いです。プロですらそうなのですから我々素人は余計なことを考えずにインデックスに投資するだけでいいと思います。

住居は賃貸がいいか、持ち家がいいか?

これは賃貸に限ります。持ち家もダメとは言いませんが、よほどお金に余裕があるか、非常に安く優良物件に出会うことができなければやめておいた方がいいと思います。特に日本は非常に自然災害が多い国です。毎年のように地震や台風などで大きな被害を受けています。その時に自分の家に大きな被害が出てしまえば、その修繕の責任はすべて自分にかかってきます。当然保険からお金も出るでしょうが、すべて元に戻せる保障はありません。何かトラブルが起きてもすべて自分で解決しなければならないのです。対して賃貸は何か問題が起こっても大家に連絡をすれば大抵何とかしてくれます。私も今まで何度かトラブルが起きましたがすべて大家が解決してくれました。しかもすべて無償です。もちろんそれは毎月の家賃に含まれているのでしょうが、何かあっても何とかしてくれるという安心感は非常に心にゆとりを持たせてくれます。もしどうにもならない状況になったとしても引っ越せば済む話なので、あらゆるリスクは持ち家に比べて少ないと思います。

順張りがいいか、逆張りがいいか?

これは非常に難しい問題ですが、個人的には順張りの方がいいと思います。やはり世の中の流れには素直に乗っておいた方が利益は上げやすいと感じます。しかし、そのタイミングというのはなかなかつかみづらいのが現実です。なので、正解はあまり投資タイミングを外部環境に依存しないようにするというのが私の答えです。

株式に投資するのがいいか、債券に投資するのがいいか?

今の投資環境を考えれば債権に投資したいという人はいないでしょう。ここまで低金利だと債権という商品の意味がほとんどないに等しいと思います。しかし、当然ながらこの状況が永遠に続くということはありません。もしかしたら近い将来株式が何年も低迷して、金利の高い債券の方が素晴らしい投資商品という時代が来るかもしれません。そこまで極端なことが長期間続くということはあまり考えられませんが、未来に絶対という言葉はありません。数年前に今のようなパンデミックによって異常な金融緩和と低金利が長期間続くということを予想できた人はいないでしょう。なのでどのようなことが起きてもいいように準備はしておく必要はあります。

まとめ

今日は10個のお金の問題について2択で答えるという記事を私なりに回答してみました。当然ですが、絶対にこうしなければならないということは基本的にはありません。なので答えは人それぞれ違うのではないかと思います。しかし、このような問題を考えるというのは自分のお金に対する考えを整理するのにはちょうどいいような気がします。そしてほかの人の意見も聞いたりすれば知識もより深くなっていくでしょう。なのでぜひ皆さんもこの問題を解いて見てください。きっといろいろな発見があると思います。