親ガチャなど不満はあっても結局は自分で何とかするしかない

人間は平等ではありません。性別も違えば身長、体格など様々な点で異なる特徴を持っています。そして頭脳や性格など目に見えないところでも人によってさまざまな違いを見せています。さらに生まれた家や地域、環境など人間そのものではなく、周りの環境によっても大きな違いがあります。これらはすべて自分ではどうすることもできないものばかりです。性別や骨格、頭脳や性格などは生まれ持ったもので生きていくしかありません。生活習慣やその後の自助努力によって多少は変わるかもしれませんが、先天的な素質を超える変化はできないはずです。生まれた環境についても同様にのちの努力で変えられるものは限られます。このように人間は生まれた時点ですでに格差は生まれているのです。しかし、それに文句を言っても始まりません。人生は巻き戻すことはできないのですから、与えられたもので何とかするしかありません。当たり前の事実ですが、先日、マネクリのコラムでこのよう内容の文章を読み、改めて自助努力の重要性を感じました。私が読んだコラムはマネクリの「運と実力」というもので、マネックス証券チーフ・ストラテジストの広木隆氏のものです。その内容の一部を追ってみたいと思います。

人間は平等ではない

「親ガチャ」という言葉が流行っている。こどもは親を選べない。どんな親のもとに生まれるか、すべては運次第。それをカプセルのおもちゃのくじ引きである「ガチャガチャ」(最近はゲーム内アイテムのルーレットも「ガチャ」という)に喩えた言葉だ。嫌な言葉だが真実だから流行るのだろう。これをもっと洗練された言葉で述べたのが、「白熱教室」で有名なマイケル・サンデル教授の新刊の邦題『実力も運のうち』(「実力も運のうち 能力主義は正義か?」早川書房)だ。

引用:マネクリ 運と実力

最近は「親ガチャ」という言葉をよく聞くようになりました。私はこの言葉が大嫌いです。すべての責任を他者に押し付けるような言葉で、非常に不快な気持ちになります。しかし、そういう人の気持ちはわからないでもありません。最初にも言った通り、人間は平等ではありません。明らかにハンデを背負いすぎだろうというくらい苦しいスタートを切らざるを得ない人もいれば、生まれた時点で勝ち組決定という人もいることは事実です。前者に生まれていれば私もそう思ったかもしれません。しかし、人生はやり直せないのです。そして、与えられた武器のみで自分自身が何とかしなくてはならないのです。

「運」と「実力」

結局、この世は「運」と「実力」で成り立っている。サンデル教授の言う通り「実力も運のうち」だが、一般には「運も実力のうち」だ。実力があるから運をつかめる。実力のあるものは用意周到、常に準備しているから巡ってきたチャンスを逃さない。逆に言えば「用意していない牡丹餅は棚から落ちてこない」のだ。「努力の量が、運の量を左右する」(サミュエル・ゴールドウィン)という言葉を信じたい。さて、投資の成果はどうだろう。市場分析に費やした努力の量に成果が結びつくだろうか。事実は別として、そう信じて今日も明日も頑張るしかないのである。事実は別として。

引用:マネクリ 運と実力

私もこの「運」と「実力」で成り立っているというのは同意見です。運が非常に大きな要素を占めていて、それが自分ではどうにもできない、平等ではないものであってもそれがすべてではないのです。実力の部分を自分で伸ばせば何とか人並みにはなれます。大リーグの大谷翔平選手や将棋の藤井聡太さんのような、歴史に名を刻むような人間にはなれないかもしれませんが、人並みの幸せな人生であればよほどのことではない限り自分で何とかなると思います。少なくともこのブログを読めるような人であればそのはずです。私自身、今まで生きてきて非常に悔しい思いもしてきましたし、理不尽な目にもたくさんあってきています。本当に嫌になりますが、結局は自分自身で何とかしなくてはならないのです。

実力をつけるためにも投資をするべき

では何をすればいいのかということになりますが、やはりそれは投資ということになるでしょう。もちろん人それぞれ生きる目的は違いますから、やるべきことは人それぞれです。しかし、どんな人生を歩むにしてもお金の問題は常に重要な問題となって立ちふさがります。それをいかにコントロールできるかで自分がやりたいことをできるかが決まってくるです。つまりは経済的自立を成し遂げることができればいいということになります。それには投資が一番確実です。誰にもできますし、特別な才能もいりません。投資によって少しでもお金に働いてもらい、資産を増やして経済的自立を達成できればもう親ガチャなんて言葉を吐くことはなくなるでしょう。

まとめ

今日はマネクリのコラムをもとに話をしてきました。自分があまりにも理不尽な環境に置かれた場合、他者に不満の矛先を向けてしまうのは仕方ないかもしれません。しかし、そんなことをしたところで何も変わりません。何度も言いますが、結局は自分自身で何とかしないといけないのです。悔しいことや辛いことばかりかもしれませんが、何とかしようと思えば人間何とかなるものです。おそらくこのサイトに来ている人というのは少しでもお金を増やそうと努力しようとしている人だと思います。であればもう実力をつける準備はできているはずです。あとは行動するだけです。