SBI証券と新生銀行から新たなクレカ積み立てが開始される

クレジットカードによる投信積立は個人投資家に非常に人気の商品ですが、新しい商品が投入されるようです。SBI証券と新生銀行は9月よりアプラスカードによる新たな投信積立のプログラムを発表しました。個人投資家にとっては選択肢が増えるため、とてもいいことでしょう。そういうわけで今日は先日発表されたSBI証券と新生銀行によるクレカ積み立てについてみていきます。

クレカ積み立ての選択肢が広がる

8月9日にSBI証券と新生銀行から新たなクレカ積み立てを行うとの発表がありました。

 SBI証券が幅広いカード会社と組んで提供するクレカ投信積立も行う。新生銀行傘下のアプラスが発行するクレジットカードを使い、積立ができるサービスを9月9日に開始する。積立額の最大1%がアプラスポイントとして貯まる形だ。

引用:ITmediaより

SBIは新生銀行を傘下に収め、それによる新たなサービスを展開させています。その一環として、アプラスカードによるクレカ積み立てを開始したというわけです。個人投資家としては新たな選択肢が広がるという意味でも大変喜ばしいニュースといっていいでしょう。

既存の商品とさほど変わりはない

その内容については以下の通りになります。

引用:新生銀行より

クレカ積み立ての対象となるのは新生アプラスゴールドカードとAPLUS CARD withの2種類のみです。還元率は新生アプラスゴールドカードについては1%、APLUS CARD withは0.5%と特別高いというわけではなく、現在提供されている三井住友カードによるクレカ積み立てとほぼ一緒といった感じです。それ以外に特別メリットがあるようにも思えないので、すでに三井住友カードで積み立てを行っているのであれば無理に変更する必要もないのかなと思います。さらにアプラスカードによるクレカ積み立てを行う場合には金融商品仲介業者を新生銀行へと変更する必要があります。他の仲介業者を利用している場合にはそのメリットが享受できなくなったりするので、変更するのであれば注意が必要のようです。

すでにクレカ積み立てを行っている人にはあまりメリットはない

個人的な感想としてはすでにSBI証券でクレカ積み立てをやっているのであればあまりメリットはないのかなという印象です。三井住友カードと比べても特別還元率がいいというわけではないですし、他にもメリットも感じません。金融商品仲介業者を変更しなければいけないということを考えれば現在設定しているポイント設定などが使えなくなる可能性も出てきます。そういう意味ではそのデメリットを受けてまで変更する理由はないでしょう。この商品を利用するべき人というのはすでにアプラスカードをもっていて、これからクレカ積み立てを始めようとする人や、新生銀行に新たに口座を開設しようという人くらいかなという印象です。そういう意味ではすでに投資を始めている人にとってはあまりメリットはないような気がします。

まとめ

今回は新たに始まるクレカ積み立てについてみてきました。正直言ってそれほどメリットがあるとは思えないので利用することはないと思います。しかし、選択肢の幅が増えるということは非常にいいことですし、これから社会人になり、投資や将来設計を始めるという若い人にとってはとてもいいことでしょう。そういう意味では若い人にとってはメリットがあることなのかなとは思います。このように新たな競争が生まれるような商品の登場というのは大歓迎です。今回はあまりメリットを感じませんでしたが、このような競争が続いていけばまた素晴らしい商品も生まれてくることでしょう。そういう意味では消費者にとって非常に喜ばしい動きだなと思いました。