1億円の資産を築くために必要なこと

最近は「億り人」なんて言葉もできたように、資産を1億円つくということが一つの目標となっています。もちろん資産運用の目的は人それぞれなので、必ず1億円を作らなければならないというわけではありません。しかし、なんか知らの目標を持つということは非常に大切なことです。明確な目標があればそれに向かって計画を立て、実行するという目的がはっきりします。しかし、1億円という金額は可能な目標なのでしょうか。普通の人からすると1億円というお金はとても手にいれられるような額のお金ではありません。しかし、しっかりと人生設計をし、堅実な資産運用をしていけば無理な数字ではないのです。私自身、生活スタイルの改善と堅実な資産運用でそれを達成するまでにあと少しというところまで来ています。少し古い記事になりますが、楽天証券の「トウシル」の記事に「会社員が資産1億円達成するためのシンプルな方法」というものがあったので、それを参考に1億円までのプロセスを考えてみたいと思います。

1億円もの資産を築くのは可能なのか

1億円の資産を築いた人というのはどんなイメージがあるでしょうか。おそらく多くの人は特殊な人たちという風に思うかもしれません。生まれながらの特別な技術を持っている人、元々大きな資産を持っている家に生まれた人、大きなリスクをとって事業に成功した人などです。確かにこれらの人たちは現実に存在し、多くの資産を築いています。しかも、その資産というのは1億円というレベルをはるかに超えている人もたくさんいます。これを見ると大きな資産を築くというのは無理なように思えますが、1億円程度なら普通の何のとりえのない人間でも現実的な目標としてなりえます。実際そういう人たちは存在しますし、私自身ごくごく普通の家庭に生まれた人間ですが、1億の資産を築くまであと少しというところまで来ています。ですので、1億円の資産を築くということ自体はキチンと人生設計をし、無理なく資産運用するだけでも可能な目標なのです。

「トウシル」の記事には1億円を達成している人の特徴として以下のようなものを上げています。

  • 余裕資金が貯まる生活をしている(浪費が少ない)
  • お金が貯まりやすい時期(支出が少ない時期)に貯金を多く増やしている
  • 貯めていた余裕資金を継続して運用して、ある時期に一気に資産が増えている
  • これらを一時的ではなく、継続して実行している(習慣化している)

引用:楽天証券「トウシル」 会社員が資産1億円達成するためのシンプルな方法より

今日はこれらについて見ていきたいと思います。

余裕資金が貯まる生活をしている(浪費が少ない)

浪費が少ないというのは非常に重要です。資産を増やすためには2つの方法しかありません。収入を増やすか支出を減らすかです。もしくは2つを同時に行なうということもできます。いずれにせよ、資産を増やす理屈というのは非常に単純なことなのです。浪費が多い人、すなわち支出の多い人というのは資産が増えづらくなります。お金を使えば当然資産は減りますし、大きな資産があればそれだけ多くのお金を運用して資産を増やす事ができるようになります。支出の大きい人は資産がどんどん減っていきますし、その状態で資産運用をしても大した効果を得ることができなくなってしまうのです。そういう意味でも浪費の少ない生活をするということは、資産形成においてとても重要なことなのです。

お金が貯まりやすい時期(支出が少ない時期)に貯金を多く増やしている

日々生活をしていればお金の支出というのは当然起こります。家賃や光熱費のように定期的に決まった額が出ていくものもあれば、旅行や外食など不定期で出ていくお金もあります。なので支出の額というのは多くなったり少なかったり変動するのが普通です。そして、支出が少なくなったとき、つまり資金に余裕が出たときにどのような行動を取るのかが重要なのです。お金に余裕が出てきたからと言って、旅行や外食などの消費のための支出をするような人は、資産を効率よく運用できず、いつまで立っても資産は増えません。資産を増やせる人というのは余裕資金を消費に回さず、きちんと投資に振り分けることができる人なのです。

貯めていた余裕資金を継続して運用して、ある時期に一気に資産が増えている

資産運用の初期というのはあまり資産が思うように増えず、不安になるものです。少しでも増えているのならいいですが、暴落などで減ってしまっているともう投資なんてやめてしまおうとなる人もいるでしょう。しかし、景気とは循環するものです。不況もあれば好景気もあります。10年20年という長いスパンで考えれば必ず不況にもなり好景気にもなります。そしていつ来るかわからない好景気のときに資産は大きく増えるのです。何も毎月毎月いいパフォーマンスを出す必要はありません。10回負けて1回勝つだけでも資産を増やすことは可能です。数年に一度の好景気のためにじっと待っていれば、それだけで大きな資産を築くことは十分にできるのです。

これらを一時的ではなく、継続して実行している(習慣化している)

大きな資産を築くには非常に時間がかかります。とても大変ですが、これまで述べたことを意識すれば必ず実現することができるでしょう。しかし、実現するにはこれらのことを継続して行なう必要があります。一度や二度、浪費を抑えたからと言って資産形成には大きな影響はありません。余ったお金を一度だけ投資したからと言っても、それが数万円程度では大した資産効果は得られないでしょう。景気循環についても好景気がいつ来るのかなんて誰にもわかりませんし、気づいたときにはもう終わっていたなんてこともよくある話です。なのでこれらのことを継続して行っていく必要があります。そうすることによって小さな金額でも塵も積もれば山となって大きな資産となり、それが好景気を迎えたときにさらに大きく成長していくのです。

まとめ

今日は1億円を築いた人たちの行動から、どのようなことをすれば資産を築けるのかについて考えてきました。やっていることは基本的なことばかりで、難しいことは何一つありません。当たり前のことを地道に継続していくことが大切なのです。しかし、人によってはなかなか難しいと思う人もいるでしょう。支出を減らそうとして、必要以上に切り詰めた生活をしている人もいるかもしれません。しかし、私はそこまでする必要はないと思います。投資というのはあくまで人生を豊かにするための手段であって、そのために自分の人生を犠牲にしてしまっては元も子もありません。人それぞれ自分にあった方法でライフスタイルを見直し、できる範囲で投資をしていけばいいと思います。大抵の場合、それだけで20年30年という長いスパンで投資していけば、十分な資産は築けるでしょう。もし、シミュレーションの結果、自分が望む資産が築けないのであればもう少し期間を長くしてみるとか、収入が増やせないか検討してみるとかすればいいと思います。やり方はいくらでもあります。いきなり株で資産を倍にするとか1億円貯めるではなく、自分に必要な資産はどれくらいなのか、それを築くにはどうすればいいのか、必要なことは何かなど計画的に考えるようにしましょう。