今週注目の経済指標

今週発表の経済指標は以下のようになります。

引用:マネックス証券より

注目は何といっても28日に発表されるGDPでしょう。前回1~3月期と同様に4~6月期も減少すると市場ではみられています。2四半期連続の減少というのは経済がリセッション入りしたと一般的には見られているため、かねてよりささやかれていた米国経済の減速を確定づけるものとなるでしょう。そしてその確率というのは相当高いとみられています。なのでそういう意味では株式市場ではある程度の減速というのはすでに織り込まれている可能性もあるので、GDPがあまりよくないからといって大きく動くとは限りません。しかし、米国経済のリセッション入りということになればFRBの政策にも影響を与えてくるかもしれません。今のところは経済よりもインフレ抑制に重きを置いているように思われるFRBですが、あまりにも経済が急速に悪化しているようだと当然ながらそのペースを緩める可能性も十分にあるでしょう。実際、最近発表される経済指標というのは軟調なものが多く、GDPも悪いとなればその手を緩めるのにいい言い訳ができそうです。そういう意味でも今後のFRBの政策にも影響を与える可能性のあるGDPの発表には要注目でしょう。そして今年は選挙の年です。そういう意味でも中央銀行だけでなく、政府からも経済に対する支援が行われるかもしれません。特に現在のバイデン政権支持率が低調であり、選挙に向けて何か手を打つ必要性があります。その中で景気減速というニュースがあれば国民の支持を得るために何かしらの動きを見せる可能性もあるのではないかと思います。ただ、こちらに関しては一時的なものであり、大きな米国経済の流れを変えるようなものにはならないでしょう。そういう意味でも仮に政府から経済に対する支援が行われたとしても短期的な影響にとどまるのではないかと思っています。