今週発表の経済指標

今週発表の経済指標は以下のようになります。

引用:マネックス証券より

最重要の雇用統計

なんといっても重要なのは金曜日発表の雇用統計でしょう。FRBが最も注目する指標の一つであり、この内容次第で株式市場、特に為替市場は大きく動くことになります。特に今はインフレ抑制のため、金利の動向が非常に注目されています。そういう意味でも雇用統計の結果にはいつも以上に注目されるのではないかと思います。そのため発表時は大きく為替が動く可能性があり注意が必要です。FXなどでレバレッジをかけて為替取引をしている人は特に気を付けましょう。大きく利益を上げられるチャンスですが、それだけ大きく損失を被る可能性もあるため取引をするのであれば覚悟をもって行うようにしてください。もちろん私はおすすめしませんが。現在のFRBは景気動向よりもインフレ抑制に重きを置いている感じがするので多少の景気減速懸念では金融引き締めの手を緩めるということはないでしょう。とはいえあまりに景気が減速するようであれば無視することはないと思われます。特に最近は景気の減速を示す指標の発表が相次いでいます。依然として労働市場など好調なところはありますが、確実なことは言えないところです。もしかしたら今回の雇用統計がFRBの金融政策の転換点となるかもしれないのであまり決め打ちはしない方が得策だと思います。

ISM製造業景気指数も発表される

もう一つ、ISM製造業景気指数も発表となります。こちらも非常に重要な指標であり、FRBの政策に大きな影響を与える可能性のあるものです。先ほども述べましたが、最近は景気減速を示す指標の発表が相次いでいます。そういう意味でも今回のISM製造業景気指数もそれに続くのかが注目されるところです。最近の流れを見るとそれなりに悪いものになるのは間違いないように思われますが、重要なのは市場予想との乖離です。予想よりも数値が乖離していれば大きく株式市場が動く可能性もあることを頭に入れておいた方がいいでしょう。

まとめ

今日は今週発表される経済指標についてみてきました。雇用統計やISM製造業景況感指数など重要な経済指標の発表が行われる重要な一週間となりそうです。インフレ抑制という大きな流れが変わるとは思いませんが、その強弱の加減が変わる可能性は十分にあり、それ次第で株式市場も大きく動くことになるでしょう。そういう意味では特に短期的な取引をしている人は非常に重要でしょう。長期でのスタンスの人にはあまり関係ないかもしれませんが、知っておいて損はないでしょう。