今週発表される経済指標

今週発表される経済指標は以下の通りです。

引用:マネックス証券より

今週は先週のFOMCのような非常に重要な発表というのはないような印象です。ただ、最近の不動産市場の動きや原油価格の下落などを考えると、それらの動きがどのようになるのかというのはやや気になるかなと思います。不動産市場は非常に急激に悪化しています。金利上昇に伴い、不動産ローン金利も急激に上昇しています。そのため住宅販売は大きく落ち込んできており、その影響は景気にも大きな影響を与えているものと思われます。今後もおそらくは金融政策の現状を見る限り、厳しい状況が予想されるためその動向には注意が必要だろうと思います。原油価格の下落というのも気になるところです。これまでの上昇が落ち着いたということを考えれば非常に良いことのように思いますが、そもそも価格の下落の要因が景気の先行きの不透明感ということです。つまりマーケットは今後の経済の見通しについてよく見ていないということの表れであり、素直に価格の下落を喜べないといったところではないでしょうか。実際、米国はしばらくはインフレに悩まされるために景気の改善は見込めないでしょう。であれば第2位の経済大国である中国に期待したいところですが、こちらも厳しいコロナ政策のために経済の失速が鮮明となっているため、あまり期待できません。この二つの経済大国が同時におかしくなってしまえば世界経済も当然ながら影響は避けられないでしょう。そういう未来を見越して商品価格は下落しているのです。なのでおそらくは原油価格の低迷というのも続いていくことが予想され、今週の発表でもそれを確認するということになると思われます。