インフレは優良企業や投資家にとってはチャンスである

インフレが深刻になる中、日本でもとうとう消費者物価の上昇が始まり始めています。これまでも企業間物価の上昇は起こっていましたが、それが消費者に転嫁されることはありませんでした。これはそれぞれの企業の努力によるものが大きかったと思いますが、中には泣く泣く利益を削らざるを得ない状況に追い込まれてしまった企業もたくさんあったのではないかと思います。いずれにせよ、これからはその流れは変わってくる可能性が非常に高いと思われます。企業の努力による価格の抑制もすでに限界にきています。合わせて世界的なインフレにより多くの企業で値上げの動きが出ています。それに合わせて日本の企業でも値上げをしていこうという流れは出てきてもおかしくはありません。しかし、日本の消費者というのは値上げというものに非常に敏感に反応します。それゆえに今までは値上げをできなかったのですが、今回は大丈夫でしょうか。

約30年、物価が上がっていない日本

日本の物価というものはもう久しく上がっていません。日本で2%以上の物価の上昇があったのは消費増税の影響を除けば1990年代初頭が最後だそうです。つまり約30年間も物価が上昇してこなかったということになります。これを見ると今の若い人たちは物価が上昇するという経験をしたことがない人がほとんどということです。30代になって初めて物価上昇を経験するというのはどのような気持ちになるのか想像もつきませんが、とにかく日本経済に与えるインパクトはかなりのものになるのではないかと思います。

インフレをチャンスととらえる海外企業

このように異常なほどの物価下落に慣れてしまっているために日本企業は値上げをしてこれませんでした。しかし、これからは日本企業の中にもきちんと値上げをしていく戦略をとってくる企業も出てくるのではないかと思います。海外を見てみると、このようなインフレの時はチャンスとばかりに値上げをしてくる企業も多くあります。自分たちの商品に自信と競争力があるのであれば値上げに踏み切ることも容易でしょう。特に強力なブランド力を持っている商品は値上げしてもきちんと売れるので、インフレにも十分耐えることができます。逆にいつも薄利多売で価格で勝負しているようなものはこのようなインフレの状況下においては非常に厳しい戦いを強いられることになります。うまくインフレの中で価格を上げることができれば利益も確保できるし、ブランド力もさらに向上させることができます。しかし、失敗すれば市場から淘汰されてしまう危険もあるので注意が必要ですが、もうそんなことは言っていられないのではないでしょうか。そのくらい今回のインフレはインパクトのあるものになるような気がします。

日本の優良企業にとってもチャンスである

90年代の物価上昇時にはコカ・コーラやタバコなどがうまく値上げをしてブランド力を強化することができたそうです。今回もそのような企業は出てくるのではないかと思います。特に人々の生活に欠かせないものやサービスを提供している企業は強気な戦略に出てくるのではないでしょうか。そういう意味では今年は企業の価格設定に非常に注目です。今年中にうまく価格を上昇させることができた企業というのはこれからも利益を伸ばしていけるのではないかと思います。逆に値上げをしなかったり、値上げを発表しても売り上げが下がってしまう企業はかなり厳しいのではないかと思います。

まとめ

今日はインフレ下における価格戦略についてみていきました。消費者としては物価上昇は非常に厳しいものですが、企業にとっては利益を上げるチャンスでもあるということです。このような逆境をうまく乗り越えることができる企業に投資をしていきたいところです。なかなか難しそうですが、普段自分たちが使っているものやサービスの中から考えていけば、割と簡単かもしれません。これはなくなったら困るとか、このサービスがなくなることはないだろうというものをピックアップしていけば面白い投資先が見つかるのではないかと思います。

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