数字で見る米国株と日本株の魅力について

投資をする際にリスクを極力抑えるということは非常に大切です。未来に絶対はありません。どんなに確実だと思っていたとしても必ずそうなる保証はどこにもないのです。なので株式投資をするときはきちんと分散投資する必要があります。そういう意味でも米国だけとか日本だけという投資はなるべく避けた方がいいでしょう。最近は日本株も比較的割安になってきていると思うので投資するにはいい機会だと思います。そしてその参考になりそうなデータがThe Financial Pointerに掲載されていたので今日はそれを紹介したいと思います。

The Financial Pointer

最近さかんに日本株の割安感をアピールする人が増えている。セル・サイドに多い意見だが、決して裏付けがないわけではない。…

米国株の期待リターンは低下してきている

The Financial Pointerでよく取り上げられているアスワス・ダモダラン ニューヨーク大学教授によると、過去3年間で米国は28.47%という驚異的なリターンを投資家にもたらしたそうです。

引用: アスワス・ダモダラン ニューヨーク大学教授  ツイッターより

上記のツイートがその発言です。そしてそこにはグラフも添付されていて、過去の米国での株式の期待リターンも掲載されています。青い部分が長期金利、赤い部分が株式リスクプレミアム、そして青と赤を足したものが株式の期待リターンとなります。これを見ると株式のリスクプレミアムは毎年そこまで大きな差はないように見えます。その代わり、長期金利が大きく落ち込んでおり、その結果株式の期待リターンが低下してきています。なので今年の株式の期待リターンは5.75%と史上最低に近い値にまで低下してしまっているのです。

期待リターンを超えるインフレ率は危険な信号

それに引き換え米国の消費者物価は6%を超える上昇となっています。つまり、株式でリスクを取り、資産を増やしたとしてもインフレにとても追いつけない状態になっているのです。見た目では株式も上昇し、資産は増えているように思えますが実際の購買力で見ると減少してしまっています。この現状が続くようであれば米国も近い将来景気後退局面に陥ってしまうでしょう。それを示すようなデータとなっています。

日本はインフレ率を大きく上回る期待リターンである

日本のデータを見てみると、昨年11月のデータになるが市場期待リターンは5.07%となっています。そして日本の長期金利は0%なので株式期待リターンは約5%です。そして日本の消費者物価は最近上昇傾向がみられるとはいえまだまだ低く、インフレ率を大きく上回るリターンが期待できます。この数字を見れば日本株というのも十分に期待できるのではないかと思います。最近日本株について割安という話をよく聞くが、このデータを見てもそれを裏付ける結果となるのかなと感じます。

引用:The Financial Pointer 【データ】国別の株価指数の益回り、ローカル市場の期待リターン より

未来に絶対はない

ただ、実際の株価がどうなるかというのは別の話です。リターンが高くても株価が上昇しないこともあるし、逆もあり得ます。なのであまり極端なポートフォリオの変更をするのは避けた方がいいでしょう。しかし、今後のFRBの金融政策や景気の現状を見る限り、しばらくは米国は厳しい展開が続く可能性は低くないと思います。そういう意味でも割安で期待リターンも大きい日本株の割合を増やすというのは悪くない判断ではないかと思います。

まとめ

今日は実際の数値による日本株と米国株の魅力の比較をしてきました。日本株については正直過小評価されているとは思います。しかし、実際に株価が上がるかどうかはまた別の話ですし、あくまで数年程度の短期的な話です。10年、20年と長期間となればやはり米国株の方が魅力的であることには変わりないと思います。そういう意味でもあまり大きな投資スタンスの変更はせずに、少し米国株の割合を減らす程度にとどめるのがいいのかなと思います。実際多くの識者の話を聞いてみてもしばらくは米国に対して悲観的な人が多い印象です。しかし、米国株をすべて売却するなど極端な話をする人はいませんから、あくまで若干の修正程度で問題ないでしょう。個人的には去年より少し増やした日本株の割合をそのまま維持し続けていくつもりです。今のところ順調ですが、今後はどうなるかわかりません。けれどよほどのことがない限り米国株を重視しつつ、日本株にも投資していくスタイルでいきます。