ウォーレン・バフェット氏の投資方法を勉強する

ウォーレン・バフェット氏といえば株式投資をしている人であればだれもが知っているであろう投資の天才です。株式投資によって巨大な富を築き上げ、個人投資家から多くの敬意を集めています。そんなバフェット氏の投資方法ですが、実は非常に単純で難しいことではありません。そこで今日はバフェット氏の投資方法について学んでいきたいと思います。

理解できないものには投資しない

バフェット氏の投資哲学の一つに理解できないものには投資しないというものがあります。どんなに利益を上げられる可能性があるものであっても、自分で理解できないものには投資してはいけないのです。自分で理解できないような事業では将来の利益を計算するのがとても難しく、またリスクもどの程度かの判断ができないなど様々な問題が発生してしまうのです。この考え方については非常に同意するところです。世間ではとても話題になり、株価も上昇しているものであってもその理由がなんであるかがわからないようであれば投資するべきではないと思います。その理由が分からなければ今後株価がどこまで上昇するのかを予想することもできませんし、もしかしたら今がピークかもしれません。そのような不確実な理由で投資してはいけないのです。そうならないためにも投資対象の企業というのは非常にシンプルな事業であることが求められます。複雑な収益構造を持っていたり、いろいろな事業に手を出してたりすると理解するのが非常に困難になります。単純で実績もあり、わかりやすいもの投資対象として理想的なのです。

キャッシュフローがとても大事

投資対象が非常に理想的なビジネスモデルを持っていたとしても、それだけで投資するということはありません。キャッシュフローが安定期にあるかがとても重要になってきます。以下の図は営業キャッシュフローと投資キャッシュフローの関係を表したものです。

引用:マネクリ バフェットの銘柄選択で最も大切な「安定期」投資とは!?より

この図を見てもらうと、営業キャッシュフローと投資キャッシュフローの関係性によって名称がつけられています。まず、企業活動を行う上で成長をしようと思えば投資が必要となります。なので投資キャッシュフローはマイナスとなり、図の下の方へ移動することになります。そしてその結果、利益をきちんと得られているのであれば営業キャッシュローはプラスとなり図の右側へ移動することになるのです。したがって、まともな企業であれば図中の右下へ移動することになるのです。右下以外ではうまく利益を上げられなかったり、よい投資が行えていないなど将来的な成長をあまり期待できない部類になります。なので投資対象としては好ましくありません。投資するのであれば右下に分類される企業にするべきなのです。バフェット氏が好む安定期の企業というのはこの図の右下に分類される中でもより右側に位置するものが多くなっています。成長著しい企業のように莫大な投資を行っているわけではないけれど安定した営業キャッシュフローを生み出している企業をバフェット氏は投資対象としています。このことを徹底することにより巨万の富を築き上げたのです。

個人投資家にとっても非常に参考になる方法

バフェット氏の投資方法というのは本当に単純で誰でもできるものだと思います。キャッシュフローの計算であれば年次報告書を見れば誰でもわかりますから問題ないでしょう。投資対象が理解できるかどうかというのは、数値で示されるものではないのでなかなか難しいものかもしれませんが、あまり深く考える必要はないと思います。普段自分が使っている商品を作っている企業とか、自分が働いている業界のことなど無理なくわかるものでいいと思います。そのような情報というのは自分の体験として得ているものばかりなので誰かが言っていたとかいうものに比べるとはるかに重要な情報であり、他の投資家と比べて大きなアドバンテージとなるでしょう。そう考えると投資をするのが少し楽しくなり、また自信をもって資金を投じることができるようになると思います。

まとめ

今日はウォーレン・バフェット氏の投資方法についてみてきました。非常にシンプルな方法であるため誰にでも実践できる良い方法だと思います。ただ、だからといってすべての人がバフェット氏のように大きな資産を築けるとは限らないでしょう。株価の動きというのはそこまで単純ではありません。どんなにファンダメンタルズが良くても株価が上がらなかったり、悪材料ばかりなのに株価は上昇したりと思うようにはいかないのが株式相場というものです。なのでバフェット氏のようになれるかどうかはわかりませんが、少なくとも自分の資産を守り、増やしていくことは十分可能だと思います。基本的には個人投資家はインデックスに投資をすればいいとは思いますが、もしより株式投資に興味があり、資金に余裕があるのであればこのような方法での個別株投資も面白いと思います。