投資の際のストレスとの付き合い方

投資をするうえで誰もがその結果について心配し、夜も眠れないという経験をしたことがあるのではないかと思います。私自身、投資を始めたばかりの若いころは株価が常に気にかかって仕事が手につかないということもありました。最近はもうそんなことはなくなりましたが、そのようなストレスとうまく付き合っていくということも投資家としては重要なスキルだと思います。もし、投資のことばかり考えてしまい、ストレスでどうにかなってしまうという経験を今もしている人はアスワス・ダモダラン ニューヨーク大学教授の言葉を参考にしていただければと思います。先日、投資に関するストレスとの教授なりの付き合い方の記事を見た時に、とても共感できるものだったので今日はそれを紹介したいと思います。

ダモダラン教授は投資でストレスを感じたことがない

「奇妙に聞こえるかもしれないが、私は投資でストレスを感じたことはない。」

引用:The Financial Pointer 【短信】投資におけるカルマの道:アスワス・ダモダラン より

ダモダラン教授はこのように述べており、投資に関して全くストレスを感じていないようです。投資は自分の大切なお金を誰かに託すものです。その結果として資産が増えるかもしれませんが、減るかもしれません。なのでその結果についてはだれしも気になるところでしょう。であれば多少なりともストレスは感じそうなものですが、教授は全く感じたことがないとのことです。

なぜストレスを感じないのか

ではなぜダモダラン教授はストレスを感じないのでしょうか。それについて教授は以下のように述べています。

自分の性格にあった投資哲学を見出し、哲学を反映した戦略を展開し、可能な限り精査した後に決断するなら、それ以上はもうコントロールできないことになる。勝とうが負けようが、最善を尽くしたのであり、私は結果論では考えない。

引用:The Financial Pointer 【短信】投資におけるカルマの道:アスワス・ダモダラン より

なぜ教授はストレスを感じないのか。それはつまり投資をする段階で何をどうするかということを全て決めてしまい、そして結果についてはどうなろうと知ったことではないということです。最初に投資先について十分に調べ上げ、投資に値すると思えば次にどのように資金を投入していくのか、そして出口戦略はどのようにするのか。それら投資を行う上で必要なことすべてを投資する前に決めてしまうため、結果についてはもう考える必要がないということでしょう。最初からどの程度の利益が出たら確定するのか。またどの程度損失が出たら撤退するのかを決めてしまえば、あとは機械的に売買するだけですから何も考える必要はないということです。もちろんその結果として大きく損失を出してしまうこともあるでしょうが、それも最善を尽くした結果として受け入れる覚悟を決めているのでしょう。

教授の考えたかは私自身も実際行っていて、とても有効である

私もこの教授の考え方には非常に共感できるところであり、自分なりに実施しています。基本的に超長期的投資をしている私としては日々の株価の動きというのは全く関心がありません。なのでどんなに株価が暴落しようとも慌てることはありません。その結果として資産を大きく減らすかもしれませんが、その時はしょうがないと腹をくくっています。特に私は毎月定期的な安定的な収入があります。なのでそこまで投資で大きく利益を上げなくても何とかなるように人生設計はしています。なので私も教授ほどではないにしろ、ストレスを感じることはないですし、ないように心がけています。そうするようになってから投資というものがとても楽になり、楽しくなりました。そして結果もついてきたのでやはり自分のやってきたことは正しかったのだろうと思います。若いころは比較的短期で資金を運用していたので、本当に日々の株価の動きに一喜一憂し、ストレスの絶えない日々を送っていました。結果としては損はしませんでしたが、とても精神的負担に見合うだけの利益は得られませんでした。そのため今のような投資スタイルになったのですが、同じようなことをダモダラン教授のような方も行っていたのだと思うと非常に心強くなります。

まとめ

今日はダモダラン教授の考え方をもとに、投資との付き合い方について考えてみました。投資スタイルについては人それぞれです。なので今回紹介したものを押し付けるようなつもりはありません。しかし、投資をするうえで自分の精神状態をきちんとコントロールしていくということはどんな投資方法をとるにしても重要な問題となるでしょう。なので、自分に合った投資方法と、精神状態のコントロール方法を確立させることが、投資を成功させるうえで必要なことだと思います。